2021/5/25コラム
不動産投資で重視したいのが運用利回りです。
利回りは不動産収益に直結するので、高いに越したことはありません。
ですが、「利回り」と一口にいっても2つの種類があります。
本記事では、不動産の「利回り」の種類について触れた上で、中古不動産の築年数を基にした利回りについて解説します。
不動産の「利回り」を見る際の注意点不動産投資における「利回り」は大きく分けて2種類存在します。
表面利回り・・・年ベース家賃収入÷物件購入費×100
実質利回り・・・(年ベース家賃収入-諸経費)÷(物件購入費+物件購入時の諸経費)×100
不動産会社が公表している物件情報などに掲載されている利回りは「表面利回り」であるケースが多いです。
どちらも重要な指標ではありますが、収益最大化を念頭に物件購入を考えている場合は「実質利回り」にフォーカスするようにしましょう。
築15年までの中古不動産であれば、不動産探しで目安にしたい利回りは5〜7%です。
もちろん、マンションであるか戸建てであるか、あるいは区分投資なのかによって異なります。
ですが、新築不動産の平均実質利回りが2〜3%であることを考えると、中古不動産の5〜7%は高い数字であることがわかります。具体的な数字で表すと以下の通りです。
例えば、新築物件価格が5,000万円、実質利回りが2.5%、中古物件価格が3,000万、実質利回りが6%だとします。
すると、不動産投資による年間収入は、前者が125万円、後者は180万円になります。
「中古」と聞くと、あまり利益が出せないように感じてしまいますが、利回りが高いことで新築の場合よりも収益を高めることが可能なのです。
築15年から築30年までの中古不動産であれば、物件探しで目安にしたい利回りは7〜9%です。
中古不動産は、設備の経年劣化リスクや耐用年数の短さから、初期投資が少なくて済みます。
築年数の長さと利回りは正の相関であるため、収益モデルは「高利回り×短期」となります。
中古不動産投資には、新築不動産投資よりも利回りが優れています。その他にも様々な利点があります。例えば新築物件よりも安い価格で手に入ることです。
中古不動産投資のメリットと新築不動産投資との比較では、中古不動産投資のメリットについて詳しく紹介しています。
不動産投資を検討される方は、ぜひご覧ください。
いかがでしたでしょうか
以上、本記事では中古不動産の利回りと注意点について解説させていただきました。
中古不動産の利回りは新築不動産と比べて高いことが特徴です。
ですが中古不動産は築年数が長いため、新築不動産と比較すると、短期的な収益モデルとなります。
中古不動産投資の際は、利回りと築年数をもとに、自身に最適な収益モデルを見つけることが大切です。