2021/7/28コラム
「不動産投資で区分投資と一棟買いがあるけどどちらがいいの?」
不動産投資を考えている方にとって、悩みのタネとなるのが、投資の範囲ではないでしょうか。
より具体的に言えば、区分投資なのか全体投資(一棟買い)なのかです。
不動産投資は決して安い投資ではないので、おおよそどのような人が一棟買いに向いているのかを知っておくことが大事です。
本記事では、「一棟買い」に着目し、一棟買いに向いている人の共通点を三点紹介していきます。
不動産投資を考えている方はぜひ参考にしてみてください。
アパートもしくはマンションの一棟買いを行う場合、そのアパートやマンションを立てる土地も購入することになります。
土地を借りてその上にマンションを保有することももちろん可能ですが、コスト的な観点から土地を買う人がほとんどです。
逆に言えば、元々土地を持っている人は、持っている土地にアパートもしくはマンションを建築すれば土地代が浮きますので、不動産投資の一棟買いに踏み切りやすいということになります。
ただし、不動産投資は入居者数と年数にその収益を依存しますので、建てるべき場所もアクセスがよかったり、コンビニが近かったりと、ある程度好立地である必要があります。
自身が土地を持つ場所が入居者にとってどのような魅力があるか、コンビニやスーパー、子どもたちが通う学校が近くになるか等、生活の利便性を考慮することは欠かせません。
二つ目の特徴は資産に余裕のある方です。
健美家株式会社の調査によると、2020年7月〜9月期の不動産平均価格は、一棟アパートが6566万円、一棟マンションは1億5824万円となっています。
もちろん、不動産投資の際には金融機関から借入を行うのが普通ですから、全額を自身で用意する必要はありません。
ですが、不動産投資はあくまで「投資」ですので、自身の余剰資産で行うのが前提です。
リスクヘッジの観点から十分な資産をはじめから有しているに越したことはありません。
健美家株式会社の調査によると、2020年7月〜9月期の全国の住宅系不動産の平均利回りは、一棟アパートだと8.63%、一棟マンションだと8.25%となっています。
それと比較し、同データにおける区分マンションの利回りは7.8%で平均価格は1449万円となっています。
仮に、一棟マンションの価格を1億6000万円、区分マンションの価格を1450万円とし、それぞれの利回りで年間家賃収入を計算をすると、以下のようになります。
マンション一棟買い・・・1.6億×0.0825=1320万円
マンション区分買い・・・1450万円×0.078=113.1万円
つまり、ある程度のスピード感とレバレッジをかけて資産形成を行いたい場合は、マンション一棟買いが有効であると言えるのです。
以上、本記事では不動産投資において、一棟買いが向いている人がどんな人かについて解説しました。
不動産の一棟買いを検討する上での参考になりましたでしょうか。
不動産投資における一棟買いは、リターンが大きいものの区分投資と比較すると、ややリスクが大きい側面もあります。
ぜひ、自身の資産状況と相談しながら検討を行ってください。