2021/7/28コラム
不動産投資をする場合、ほとんどのケースにおいて銀行などの金融機関から借り入れを行います。
「お金を借りる」ということは当然、返済の際には金利が必要になります。
不動産投資において借り入れのローンを組んだ場合、固定金利か変動金利を選択する必要がありますが、どちらにどのようなメリット・デメリットがあるのか詳しく知りたい方も覆うのではないでしょうか。
そこで本記事では、双方の概要を説明した上で、メリット・デメリットを紹介しています。一棟買いをするにあたり、借り入れを検討している方はぜひ参考にしてみてください。
固定金利とは、借り入れから返済まで常に一定の利率が金利として課されることを指します。
固定金利の中でも、「全期間固定金利型」と「固定金利選択型」に分かれており、前者は借り入れを行っている全ての期間で、後者は借り入れの際に指定した期間だけ金利が固定されるというものです。
固定金利のメリットとしては以下が挙げられます。
・総返済額の固定化が可能
固定金利の場合、上述した「全期間固定金利型」と「固定金利選択型」どちらを選択しても、借り入れ期間中の金利は変動しません。
そのため、総返済額の固定化が可能となり、明確な収支計算が行えます。
・経済インフレが起こると得になる
経済全体でインフレが起こると、物価が上昇します。すると、政策金利が上昇するため、必然的に金融機関の貸出金利も上昇します。
ですが、固定金利の場合、基本的にはこういった経済の影響による金変動の煽りを受けないため、返済の面で有利になります。
・変動金利よりも高く設定される
金融機関によって異なりますが、変動金利と比較した時、経済の影響を鑑みないことから、固定金利の利率は高くなってしまう傾向にあります。
変動金利とは、経済状況を考慮に入れ、数年ごとに変動する金利のことを指します。
どのくらいのスパンで変動するかについては、各金融機関で異なります。
経済状況によって金利が変動するので、常に経済情勢にアンテナを張り、状況に応じた収支計画の策定・変更が求められるでしょう。
以下にて、それぞれのメリット・デメリットを解説します。
変動金利のメリットは以下の通りです。
・固定金利よりも低い利率
→変動金利では基本的固定金利よりも低い利率が設定されています。
よって、総返済額を固定金利の場合よりも低く抑えることが可能になります。
・一定限度に押さえ込みが可能
→金利の変動が起こり、毎月の返済額が上昇した場合でも、新しい返済額は変動前の125%までと上限が設けられています。
・ローン総額の変動により、収支管理がしにくい
→変動金利では基本的に年2回の見直しが行われるため、その度に総返済額は変動します。
つまり、固定金利の場合と比較すると収支計算の見通しが立てづらい傾向があります。
・経済インフレが起こると損になる
→経済インフレが起こると金利が上昇するため、金融機関の貸出金利も必然的に上昇するため、総返済額が上昇する可能性があります。
以上、本記事では不動産投資における固定金利と変動金利の違いと、それぞれのメリット・デメリットについて解説しました。
一棟買いをする上で、自身にとって最適な返済計画を作る上の参考になりましたでしょうか。
本記事で紹介したメリット・デメリットを参考に、ぜひ自身の収支計画にマッチする方を選択してください。