2021/7/28コラム
不動産投資を始める際は、自身の資金以上の金額が必要となるため、金融機関から融資を受けてローンを組む人がほとんどでしょう。
しかし、その金融機関に対して「どこでも同じ」「借りられればどこでもいい」なんて考えている人がいれば、それは大きな間違いです。
借入先によって金利が異なり、最終的に返済する金額も大きく違ってくるのです。
そこで今回は、不動産ローンの金利相場について解説します。
融資を受ける金融機関などによって、金利相場は異なります。
それぞれの金利相場を、一つずつ見ていきましょう。
メガバンク/都市銀行の金利相場は、0.3~2.5%前後です。
メガバンク・都市銀行とは、一般的に「三菱UFJ銀行」「三井住友銀行」「みずほ銀行」の三つの銀行のことを指しています。
金利相場に2%ほど幅があるのは、店頭で申し込む場合とWEBで申し込む場合の金利が大きく異なることが理由です。
いずれも、店頭で申し込む場合は2.5%前後、WEB申込みが0.5%前後となっています。
2021年7月現在の金利は、以下の通りです。
・三菱UFJ銀行:店頭 2.475% / WEB 0.475%
・三井住友銀行:店頭 2.475% / WEB 0.475%
・みずほ銀行:店頭 2.475% / WEB 0.375%
他の金融機関に比べると母体が大きく、金利の変動も少ないため安定感は抜群ですが、その分審査基準はかなり厳しく、融資を受けるまでに時間がかかる可能性があります。
地方銀行の金利相場は、0.5〜3%程度です。
首都圏であれば「横浜銀行」や「千葉銀行」、関西圏であれば「関西みらい銀行」や「京都銀行」などが代表的ですが、大手はいずれも都市銀行に近い金利となっています。
以下に、それぞれの現時点での金利をまとめました。
・横浜銀行:店頭 2.475% / WEB 0.470%
・千葉銀行:店頭 2.475% / WEB 0.625%
・関西みらい銀行:店頭 2.675% / WEB 0.595%
・京都銀行:店頭 2.675% / WEB 0.775%
都市銀行と異なり銀行によって審査方針に違いがあるので、融資を申し込む際は金利だけでなく審査基準についても確認することが大切です。
信用金庫/信用組合の金利相場は、0.5~2.5%前後です。
いずれも住宅ローンの金利は地方銀行と大きな差はなく、比較的審査基準は優しくなっていますが、信用金庫の場合は融資が受けられるエリアが決まっている場合があるので注意が必要です。
また信用組合の場合は、組合員以外が融資を受けることもできますが、組合員に比べると金利や手数料が高くなるため、よほど安い金利でないかぎりは信用組合以外でローンを考えた方がいいでしょう。
ノンバンクの金利相場は、3~4%です。
消費者金融やクレジットカード会社など金融機関以外でローンを組む方法です。
通常と比べると金利は高めに設定されていますが、審査基準はかなり柔軟で、何より融資までのスピードが非常に早いというのが特徴です。
いかがでしたでしょうか。
この記事を読んでいただくことで、不動産投資における住宅ローンの金利相場についてご理解いただけたと思います。
金利が1%違えば、総支払額に数百万円、あるいはそれ以上の差が出ることもあります。
融資を受ける際は簡単に借入先を決めてしまわずに、金利や申し込み方法、審査基準などを合わせて比較しましょう。