2021/4/23コラム
ある程度の広さがある土地を所有している方には、マンションを建てて家賃収入を得るための経営を検討している方もいるのではないでしょうか?
土地を有効活用でき、一定の収入も得られるうえ、相続税をはじめとする節税対策にも効果が期待できます。
しかし、マンションなどの住宅経営の経験がない方にとっては、マンション一棟の建築費といった初期費用がどのくらいかかるのかわからないという方もいることでしょう。
そこで本記事では、マンション一棟に必要な建築費について、項目ごとの価格相場を紹介します。
マンション経営を検討している場合に、マンション建築費の価格相場を知りたいという方は是非参考にしてみてください。
マンション建築の費用は、坪単価×延床面積によって算出します。
そこから、建築構造や本体工事以外にかかるコストによって価格が導き出される仕組みです。
そのため、マンション建築では本体工事費以外にも、ライフラインの設備に必須な別途工事費や諸費用がかかる点も念頭に置いて置きましょう。
マンション建築の構造は、鉄骨造(S造)・鉄筋コンクリート造(RC造)・鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)といったタイプが主流です。
各構造を採用した場合での建築費は、S造<RC造<SRC造という順で高価格となるのが特徴です。この特徴を踏まえた、構造と階数によっての相場価格は以下が目安です。
マンション建築構造と階数別の相場価格(50坪)
坪単価は採用する建築構造によって変動します。構造の種類によって異なる、マンション一棟を建てる場合の、全国の平均坪単価相場により算出した建築費は以下が目安となります。
構造別坪単価と5階建てでの建築価格の相場
建築構造や坪単以外にも、建築費に影響する価格要素があります。
構造や坪単価以外の価格要素
マンションを建築するためには、ただ物件を建てるだけではなく生活ができる環境を整えなくてはいけません。
つまり、電気・ガス・水道・給排水・空調・駐車場の完備といった、ライフラインのための設備工事費用も必要となるということです。
紹介してきた工事費用以外に、火災保険料をはじめ、印紙税・不動産取得税・登記費用といった費用も必要となります。
マンション建築での工事費は事業者ローンの利用が主流ですが、こういった諸費用はあらかじめ資金を準備しておくのが一般的です。
そのため、マンション経営を検討する場合には、建築費だけでなく諸費用を賄うための自己資金を用意しておきましょう。
建築業者にマンション建築を依頼する場合には、業者によって異なるプランなどの価格設定をしっかりとチェックし、見積もりをしてもらったうえで、納得の価格で依頼するのが重要です。
そのためにも、建築に必要な費用について事前に把握し、プランを立てておくことをおすすめします。
今回は、マンション一棟の建築費やその内容について紹介してきました。
マンションを建てるのに必要な価格を知りたいという方にとって、建築費の相場を知るための参考になりましたでしょうか?
マンション建築費の内容をしっかりと理解し、経営のための万全な準備を整えておきましょう。